境界 LAB Blog
境界設計室の運営記録 / 技術メモ / 連載企画。記事は順次追加されます。
- 自宅の箱が、日本語で答えた日
2026-09-20
前回から2か月半、ラボは静かに動き続けていた。何か新しいことをしたくて調べた「判断専用AI」は自宅サーバーに載せられないと分かり、本当にやりたいことは「ラボそのものにAIを住まわせる」ことだと気づいた。8GBのミニPCに小型モデルLFM2.5-2.6Bを載せ、自分の手で質問を打つまでの記録。
- 話題の技術選定ポストを見て「うちも改善できるのでは」と調べたら、答え合わせで終わった話
2026-07-23
Xで52.8万表示・5,293ブクマを集めた「個人的Webサービスを作るときの構成 2026」という投稿を見て、うちの本番環境も見直せる部分があるのではと一つずつ突き合わせてみた。結果は、ほぼ推奨構成どおりに動いていて、事業運用ならではの判断で足している部分もあった。焦って乗り換える前に棚卸しをすると、答え合わせになる。
- 書くAIと審査するAIを分けたら、気づけばレビュー済みの変更が7本たまっていた
2026-07-09
司令塔役・実装役・審査役のAIエージェントに分業させたこの2日で、気づけば独立レビュー済みの変更が7本たまっていた。仕組みの核心は「書いたAIと審査するAIを必ず分ける」という一点だった。その中で見つかった5つの見落としと、人間の仕事がどこに残ったかを書く。
- セカンドブレインの答え合わせをしたら、足りなかったのは二つだけだった
2026-07-05
7月4日、Xで「AIセカンドブレイン」という手法が話題になった。Obsidianにraw/entities/concepts/INDEX.mdを作り、AIエージェントに運用させるというやり方だ。うちが日々の会社運営で使っている仕組みと見比べてみたら、発想はほぼ同じだった。ただし比べてみて初めて気づいた抜けが二つあり、その日のうちに両方直した話を書く。
- 外出先のスマホから、家のAIと話せるようになった日
2026-07-04
前回作ったDiscordへの片道の配線に、AIとの往復のやり取りを足した日。朝の作業まとめの自動投稿、常駐AIとの一問一答、そして外出先からの「GO」「NO-GO」の一往復まで、一気に作った。途中でハマった三つの詰まりと、そこから得た「AIより先に、AIを閉じ込める檻を作る方が大事だった」という発見の話。
- サーバーに見張り番を立てたら、スマホに異変が届くようになった
2026-07-03
死活監視ツールUptime KumaをDockerで自宅サーバーに立てた。外には一切公開せず、家の中とTailscaleの通路だけで使える見張り番だ。3つの相手を登録し、Discordのウェブフックを発行してテスト通知を飛ばしたら、外出先のスマホに届いた。この片道の配線が、次に控えているAI常駐計画の下準備になっている話。
- 空っぽのサイトで、公開を一周やり切った日
2026-07-02
中身がほぼ空のHTML1枚をDockerでnginxに載せ、わざと再起動して生き残るか試し、Cloudflareの無料トンネルで世界に公開し、GitHubに置いたら勝手に反映される仕組みまで作った日。ログのERRにひやりとした話と、古いページの幽霊に惑わされた話も書く。
- インストールが2回失敗して、犯人はUSBメモリだった
2026-07-01
WindowsからUbuntuへの入れ替えに挑んだが、インストールが2回失敗した。原因はインストール用USBメモリの不良だった。別のUSBに変えたら一度で通った。Linuxが動き始めてからやった4つのことと、画面なし・キーボードなしの箱が別の部屋から話しかけられるまでを書く。
- 最寄りの店に行ったら売っていなかった話と、中古PCの選び方
2026-06-27
ホームラボ機材調達篇。中古の法人向けミニPCを選んだ理由、近所の店頭に行ったが在庫がなかった顛末、予算3万で16GBが難しかった現実、CPUの世代比較、そして最終的にDell OptiPlex 7090 Micro(¥28,600)を買うまで。
- 夜中にXを見ていたら、サーバーが欲しくなった
2026-06-26
Xのタイムラインで見た自宅サーバーの構成図が頭から離れなくて、気づいたら機材を注文していた。Linuxをほぼ触ったことのない人間が、なぜ自宅に開発サーバーを置こうとしているのか。その動機と、この連載でやっていくことを書く。
- NFTを「会員証」ではなく「鍵」にした話 — 発行してみたら、中身は空っぽだった
2026-06-14
「個人の酒の説明書」の器としてNFTを実際に発行してみたら、オンチェーンの中身は空っぽでした。その発見から、NFTに履歴を書き込む案をやめ「持っていること自体を鍵にする」発想へ切り替えた経緯と、安全側に倒すという設計の考え方を綴ります。
- なぜ「話せる店員」を作るのか — 飲んだ酒の記録は、本当は誰のものか
2026-06-13
AIの店員と「個人の酒の説明書」を、なぜ作っているのか。飲んだ酒の記録は本来あなた自身のもののはず——それを持ち歩き、対応する店ならどこでも好みを汲んでもらえる世界を目指す、その出発点にある考えを綴る連載のはじまりです。
- プログラムで扱える円は、「継続的なお金」をどう変えるのか
2026-06-12
円建てステーブルコインJPYCの登場で気になっているのは、価格でも投資でもなく「継続課金」のかたち。少額・国境越え・自動精算といった継続的なお金のやり取りが、プログラムで扱える円によってどう変わりうるかを、メタバース体験設計者の視点から思索します。
- 自分の酒の記録を持ち歩く — 飲んだ履歴を暗号化して、見せたい店にだけ開く
2026-06-11
AIの店員が読む「あなたの記録」を、誰がどう持つべきか。飲酒履歴という機微なデータを暗号化して本人が握り、見せる相手を自分で選べるようにする——まだ構想・設計段階の試みと、その背骨にある考え方を綴ります。
- Boundary LAB について — このブログと、私たちがしていること
2026-06-10
このブログは誰が、何のために書いているのか。実質ひとりの会社とAIエージェントのチームで、メタバースの体験設計と空間の販売・レンタル・事業化支援をしている私たちが、自分たちのしていることと、通底する考え方、そして読むならここからというシリーズの案内を、静かにまとめておきます。
- 円がデータのように動き出すとき — 日本円ステーブルコイン JPYC に私たちが注目する理由
2026-06-09
日本円に1:1で連動する国内初の資金移動業型ステーブルコイン JPYC とは何かを噛み砕きつつ、お金がインターネット上をデータのように動くようになると空間の体験設計はどう変わるのか、Boundary LAB の関心から静かに考えます。
- メタバースの店に、話せる店員を置いた — AI接客をつくって見えたこと
2026-06-08
自社メタバース rezona の中に、クリックして会話できるAIの店員を置きました。会話の進行はコードで固め、AIには「言葉」だけを書かせる——既存の仕組みを流用して育てる作り方と、LLMに任せて壊れた経験から学んだことを綴ります。
- JPYCとは?日本円ステーブルコインの仕組みと使い方を分かりやすく解説
2026-06-07
JPYCとは日本円に1:1で連動する国内初の資金移動業型ステーブルコインです。普通の暗号資産との違い、買い方・使える場所、旧JPYC(プリペイド)との違い、注意点までを初心者向けに解説します。
- 人が集まるほど重くなる場所を、どう支えるか
2026-06-06
「無料で場を貸す」モデルの考察の続編。人が集まるほど重くなる3D空間の構造を、私たち自身が実際に起こしたサーバー障害から具体的に掘り下げる技術エッセイ。
- 空間の中で「経済」を回すとは、どういうことなのか
2026-06-05
空間の中で価値がやり取りされ、売買され、贈られていく——そんな「経済が回る場」をつくるとは、実際には何を設計することなのか。誰が価値を発行し、何に裏づけられ、どう循環し、どこで現実のお金とつながるのか。閉じた世界と開いた経済の境界をなめらかにする難しさを、私たちの取り組みを交えて思索します。
- マインクラフトで、お金が回る世界を手作りした — ガワが変わっても、問いは同じ
2026-06-04
3Dメタバースとは別の「ガワ」であるマインクラフトの中に、ポイントが貯まり、使い、また貯まる経済を手作りしてみました。看板を世界に置いて操作する、その環境ならではの作法に落とし込んだ実験記です。
- 空間を“貸す”という事業 — メタバースの中の部屋を、不動産になぞらえて考える
2026-06-02
メタバースの中の部屋や区画を“貸す”とはどういうことか。自社でコントロールできる場を持ち、借りた人がそこで何かを営む——物理の不動産で当たり前に起きてきたことが、3D空間の中でも成り立つのかを、構想と実践の手触りから思索します。
- AIと組んで作る、という作法 — 任せるところと、握るところ
2026-05-31
AIに何を任せ、何を任せないか。1人とAIで会社を回しながら、実際の開発で守っている「任せ方の型」——作る役と評価する役を分ける、手順はコードで固める、レビューは一往復で終わらせない、思い込みより観測する——を、痛い目を見ながら引いてきた線引きとして綴ります。
- メタバースは死んでいない。「無料で場を貸す」モデルが終わっただけだ
2026-05-29
9年続いたメタバース系プラットフォームの撤退発表が示す、3D空間ならではのコスト構造と「消えない・自分でコントロールできる場」の価値を考察。
- 想定の2.4倍の人が来た日 — イベントを開いて分かった4つのこと
2026-05-28
想定の2.4倍が来場しても落ちなかった初のメタバースイベント。その裏で見えた「早期離脱」と「一方向の音声」という本当の課題を、運営の立場から正直に振り返る。
- 3275行のファイルを32行にした話 — 動いているものを壊さずに作り直す
2026-05-26
本番稼働中のメタバースで3275行に肥大化した中核ファイルを32行まで作り直した実体験から、動いているものを止めずに大きなコードと向き合う「勇気より段取り」の考え方を綴る。
- 会社の全部を1枚の画面で見る — 個人だからこそ作った監視ダッシュボード
2026-05-24
社員ほぼ1人の会社が、費用とサービスの健康状態を1枚で見渡すために自社専用の監視ダッシュボードを自作した話。経営を推測ではなく観測で支えるための「見える化」を、小さな会社の視点から考える。
- 自分の店だから本気で改善できる — 自社サービスを使い倒す営業のかたち
2026-05-22
売り物のメタバース空間を自分たちが毎日の本番運用で使い込むからこそ、当事者として直すべき場所が分かる——デモではなく「今動いている本物」を見せるモデルルーム型の営業姿勢について綴ります。
- コードは最後でいい — 1人とAIで会社を回す進め方
2026-05-20
代表ほぼ1人と複数のAIエージェントで会社を運営する中で見えた、「作る前に決める」順番・判断と制作の役割分担・正直な難しさを綴った運営記録。
- 自営メタバースを撤去してバックエンド業務基盤に転用した話
2026-04-28
自社運用のメタバースをまるごと撤去し、空いたサーバーを日々の業務を支える裏方基盤に作り変えた——その判断の流れと、これからの立ち回りについて。